これまでANAのカードについて紹介してきましたが、プレミアムカードを持つ意味について分析していきます。
年会費は高い一方で、10,000マイルが特典で付いてくるというマイル貯めたい方にとっては非常に魅力的なカードです。むしろ、自分が持つ意味あるのでは?と思ったのがこの記事を書くきっかけでもあります(笑)
こちらがランクごとのカードの種類ですが、プレミアムカードについては年会費が75,600円~16万2,000円という価格幅が広いカードなのですが、ある程度年会費が安く、プライオリティパスの特典が付いている、ANA Visaプレミアムカードを例に分析していきたいと思います。
普通 | ワイド | ゴールド | プレミアム | |
初年度年会費 | 無料~7,560円 | 7,830円 | 15,120円~33,480円 | 75,600円~162,000円 |
2年目以降の年会費 | 2,160円~7,560円 | 7,830円 | 15,120円~33,480円 | 75,600円~162,000円 |
マイル移行手数料* | 5,400円~6,480円 | 5,400円~6,480円 | 0円 | 0円 |
2年目以降の維持費 | 7,560円~14,040円 | 13,230円~14,310円 | 15,120円~33,480円 | 75,600円~162,000円 |
還元率 | 0.5%~1.5% | 0.5% | 1.0%~2.0% | 1.0%~2.5% |
入会特典 | 1,000マイル | 2,000マイル | 2,000マイル | 10,000マイル |
継続マイル | 1,000マイル | 2,000マイル | 2,000マイル | 10,000マイル |
目次
ANA Visaプレミアムカードの概要
詳細はこちらの記事に色々と書かせていただきましたが、概要はこのようになっています。入会条件は、30歳以上の安定した収入がある方です。
初年度年会費 | 2年目以降の年会費 | マイル以降手数料 | マイル還元率 | 入会マイル | 継続マイル |
86,400円 | 86,400円 | なし | 1.5% | 10,000マイル | 10,000マイル |
プレミアムカードの中でも一番安い金額ではありますが、年間が86,400円となり、月額にすると7,200円です。よくある宣伝文句の1日当たりの金額にすると、約250円となり、毎日スタバのコーヒーを飲むより安くなります(笑)
ANAラウンジを使えるなどの魅力的な特典が色々あるので、こちらの記事や、本サイトをご覧になってみてください。
本サイトはこちら⇒https://www.smbc-card.com/nyukai/platinum/ana/index.jsp
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では、ここから本題の持つメリットについて考えていきます。
プレミアムカードに関する考え方
結論
メリット
いきなり結論ですが、特典についてくる、10,000マイルのインパクトがとても大きいです!
入会、もしくは継続特典で貯めることのできる10,000マイル。ゴールドとの差は8,000マイルですが8,000マイルを貯めるのに必要な金額は、1.0%の還元率だと80万円。これが年会費7万円程度の違いで貯めることができる。これは大きなメリットです。
デメリット
デメリットは、やはり高い年会費です。年間200万円の消費をしている場合、約7~8万円の年会費が上乗せされます。この200万円の消費の中には含まれません。含めるためには、何かを節約する必要があります。例えば、冒頭で述べたような毎日のコーヒーやたばこのような嗜好品を買うのをやめるとか。もしくは、何か家電ぐらいは買えるでしょう。しかも、これが更新月のどーん!と請求がやって来ます。
この差額である7~8万円を飛行機のためにつかうのか?それとも他のことに使うのか?客観的に見てきましたが、最終的には、その個人の考え方によるところだと思います。分析に入っていきますが、そのあたりをよーく考える必要があるのではと思います。
分析1:特典に入っている金額からの効果
旅行という観点でとらえると、こちらの2点について、通常は利用料金がかかるものが、年会費に含まれています。
特典 | 詳細 |
ANA国内空港ラウンジサービス | ANAグループ便を利用の際、搭乗手続き後、各国内空港(国内線ターミナル)内にあるANAのラウンジを利用可能 |
海外空港ラウンジサービス「プライオリティ・パス」 | 世界130ヵ国1000ヵ所以上の空港ラウンジを利用できるプライオリティ・パスをもらえます。ラウンジでは、ドリンクサービス、シャワー、パソコンのご利用、TV、新聞の閲覧などが可能。 |
ANA空港ラウンジの利用
ANA空港ラウンジについては、ある程度飛行機に搭乗してSFCのステータスを持たないと行けなかったり、エコノミークラスでは利用することができません。(利用料は3,100円/回)
SFCを取得すると、ANA空港ラウンジを利用することができますが、普段飛行機を乗らない人にとっては、取得するための50,000PPを貯めるために、1年間で安くても50万円程度の出費が必要。
逆の考え方も・・・
一方で、年会費の元を取るためには、年に30回近くラウンジを利用(搭乗)する必要が出てきます。そのため、年30回以上登場するような場合、SFCのステータスが持ててしまい、ラウンジは無料で使うことができてしまいます。
プライオリティ・パス
プライオリ・パスについても、楽天プレミアムカードに入ると付いてくるという特典もあったりしますが、通常に取得しようとすると、年間に下記のような値段がかかってくることになり、無料で使えるので、スタンダード・プラスかプレステージランクになるということになります。
とはいえ、年間に10回までならスタンダード・プラスでも無料で使えるので、海外空港の利用が10回以下であれば、スタンダードの年会費が無料と考えるのが妥当なので、$299/年⇒約3万円分の年会費がすでに入っているとも考えることができます。
このように、これらの金額がすでに内包されているということになってきて、一つの考えるポイントになってくるかと思います。
分析2.マイルの還元率によるお得さ
マイルの還元率については還元率が異なることで大きな差が出てきます!一般・ゴールド会員であれば、1.0%であるところが、プレミアムランクは1.5%になります。
このお得さについて、目標マイル数という観点と、支払金額という観点からみてみましょう
①.年間で2万マイルを貯める場合の金額
比較したいのがこの表ですが、一番安いのが、プレミアムカードになります。
一般カード (1.0%の還元率) |
ゴールドカード (1.0%の還元率) |
プレミアムカード (1.5%の還元率) |
|
入会特典 | 1,000マイル | 2,000マイル | 10,000マイル |
20,000マイルまでの残り | 19,000マイル | 18,000マイル | 10,000マイル |
残りのマイルを貯めるのに支払う金額 | 190万円 (18,000 ÷ 1.0%) |
180万円 (18,000 ÷ 1.0%) |
66.6万円 (10,000 ÷ 1.5%) |
カードの年会費 | 約7,560円 | 約3万円 | 8万6,400円 |
総額 | 約191万円 | 約183万円 | 約75万円 |
目標マイルが増えるたびに、還元率1.0%と1.5%の差で、この金額差は広がってきます。
②.年間で200万円使う場合に貯まるマイル
こちらについても、シミュレーションした表が下記になりますが、プレミアムカードが一番溜まってきます。
一般カード (1.0%の還元率) |
ゴールドカード (1.0%の還元率) |
プレミアムカード (1.5%の還元率) |
|
カードの年会費 | 7,560円 (年会費+マイル移行手数料) |
約3万円 | 8万6,400円 |
年間200万円までの残り | 約199万円 | 約197万円 | 約191万円 |
貯まるマイル | 19,900マイル (199万円 X 1.0%) |
19,700マイル (197万円 X 1.0%) |
28,650マイル (191万円 X 1.5%) |
入会特典(もしくは継続特典) | 1,000マイル | 2,000マイル | 10,000マイル |
貯まるマイル | 20,900マイル | 21,700マイル | 38,500マイル |
デメリットについて(高額な年会費)
一方で、デメリットについて考えていこうと思います。要は、結局特典やらマイルも一番溜まるけど、結局年会費がかかってくる!という点です。
例えば、これまでの年間の出費が200万円だったとする場合、ここに年間86,400万円の支出が加わってきます。1日とかひと月の金額にすると安くはなりますが、実際は更新月にどーん!とこの年会費が加わってきます。
先述したように、出費200万円の中に、対象のレストランを利用しているとか、そういうのがあれば、年会費の中に含まれて来るのでお得になってきますが、やはりこの年会費の出費の負担が大きいので、単月に年会費の追加分が払えない、という方にはおススメはできません。
特典 | 詳細 |
ANA国内空港ラウンジサービス | ANAグループ便を利用の際、搭乗手続き後、各国内空港(国内線ターミナル)内にあるANAのラウンジを利用可能 |
海外空港ラウンジサービス「プライオリティ・パス」 | 世界130ヵ国1000ヵ所以上の空港ラウンジを利用できるプライオリティ・パスをもらえます。ラウンジでは、ドリンクサービス、シャワー、パソコンのご利用、TV、新聞の閲覧などが可能! |
プラチナグルメクーポン | 東京・大阪を中心に約100店舗の一流レストランで2名以上のコース料理を利用の際、会員1名分が無料。 |
このように、プレミアムカードを持つ意味について見てきましたが、年会費の負担はない方で、マイルを効率的に貯めて、特典を色々と楽しみたい!という方には、とてもおススメできるカードだと思いました。
同じような悩みを持っている方の参考になったら幸いです。